私はプロフィールにも載せているとおり、IT業界会社員です。
ですが、IT業界に入る前、実は飲食業界でした。
今回は新卒で飲食業界の正社員になった話、そして、なぜ転職を決意したのか書いていこうと思います。
飲食業界のブラック企業に入社するまで
いわゆる就職活動の話です。
大学時代、部活動に明け暮れていた毎日。部活動の仲間も就職活動に力を入れているのは数人。
まったく関心が持てませんでした。
どこかには就職できるでしょ。
なーんて思ってました。
そんな呑気にしていたのに突如、そろそろ本気でまずいかもと思い始めた大学3年の2月頃。
行きたい企業も興味ある企業もない!
とりあえず、たくさんの企業が集まる合同会社説明会に行ってみることにしました。
初めて行った合同会社説明会でなんとなく足を踏み入れた某企業のブース。
後日個別説明があるということでこれまたなんとなく行くことに。
それからはとんとん拍子。
説明会→筆記試験→一次面接→二次面接→役員面接→内定
なんとなく受けた1社目の会社に早々に内定をもらい、
当時は何もやりたいことがなく、会社なんて入ってみないとわからないという考えだったので、就活を続けることはなくあっさりとこの企業に就職することを決めました。
就職した会社は飲食業界
そんな私が就職したのは飲食業界。
食べることが好きで、よく外食もしていたので、身近な存在でした。
「飲食業」のイメージって本当によくないですよね。
しかし、当時の私は、そこまで意識していなかったです。
私の入社した飲食業界は、関東を中心に、全国に店舗があるお店。
仕入れや商品開発等もすべて自社で行っている会社です。
新入社員として4月から働き始め、入社してからの2週間は座学研修でした。
ビジネス研修や会社の組織のこと、接客練習等。
この頃は、社会人という感覚もなく、研修が終われば同期と飲みにいく、楽しい毎日を過ごしていました。
そう、この時までは…
仕事内容
店舗での仕事
そんな楽しい研修期間が終わると、それぞれ店舗に配属されます。
みなさんも想像がつくと思いますが、店舗での仕事は大まかに以下の3つです。
- 調理
- 接客
- 清掃
飲食店でアルバイトやパートをしたことがある方は想像がつきやすいかと思いますが、
仕事の内容としては、アルバイトやパートの方と同じです。
シフトの一人として、店舗で働きます。
どの仕事でもそうですが、新入社員の配属当初は仕事ができないです。
ですが上記3つの仕事は、ベテランのパートさんに鍛えられ、
鬼のような仕事量と時間であっという間にできるようになりました。
社員としての仕事
ある程度仕事ができるようになると、「社員」としての役割が始まります。
これが地獄の日々です。
飲食業界は人手不足です。これも有名なお話ですね。
基本的には自分の担当エリアのアルバイトが足りない時間に店舗へ入店します。
事前に組まれたシフトだけでも1日、12時間〜16時間の労働時間です。
それにプラスして、
- アルバイトがこない→代わりに入店
- 食材が足りなくなった→他店舗へ借りに行く
- アルバイトさん達の愚痴→ひたすら聞く(決して一緒に愚痴が言わない)
- アルバイトさん達がサボったあれこれを処理する
ということが頻発し、労働時間多め、ストレス高め、という家系ラーメンのフルコースのような労働環境が完成します。笑
“長時間労働を受け入れざるをえない魔法の言葉”という物がありまして、(勝手に私が決めた←)
「社員なんだから」
この言葉ですべて引き受けなくてはなりません。
社員であることをいいように使われ、長時間労働の日々でした。
「もう36時間寝てないよ〜」
なんて自慢げに言うのは地獄のミサワ以外、最初だけです。笑
転職を決意
社員として半年も働けば、店舗に入店するだけでなく、
- 発注や店舗コントロール
- アルバイトの面接・指導
- クレーム対応(いちばん精神的にキツい)
なんかもやらなければなりません。
長時間の労働だけでなく、
やらなければいけないこと(責任)がのしかかってきます。
飲食店の社員ってエグすぎ・・・
そして体力的にも精神的にも限界を感じ始めるのです。
まだ20代前半。今はこの生活をしていられるけど、
ずっとこの生活は続けられない
これが会社をやめようと思った最大の理由です。
3年後、5年後の自分を想像した時、明るい未来が全く見えませんでした。
実際に、私の直属の上司は入社3年目の女性社員だったのですが、
私より悲惨な日々を過ごしていましたからね。
3年は我慢しなさい!
3年やっていたら見えてくるものがある!
という言葉を聞きますが、
体力と精神がボロボロになる未来しか見えなかったのです。
異業種に転職するなら若い方がいい!と思い、
ちょうど1年で辞めることを決心しました。
自分でもびっくりするほど、迷いはありませんでした。
結局、人手不足で辞められず、夏のボーナスまで働き、
1年3ヶ月で飲食業を退職しました。
まとめ
ざっくりですが、就職活動、入社、退職までを書いていきました。
1日の大半を支配されるお仕事。初めての社会人生活はとんでもない幕開けでした。
今振り返れば、1年ちょっとしか働いてないことに驚きを感じます。
社会人として活躍されている方は、「こんなの全然ブラックじゃねえよ。甘いよ。」と思う方や「悲惨だね〜」と同感していただける方、様々だと思います。
とても濃い時間だった、この過酷な生活があったからこそ、なんでも乗り越えられる気がします。ブラックを経験したほうがいいとは思いませんが、こんな世界もあるということを知っていただければと思い、今回記事を書きました。
これから就職活動をされる方は慎重に!